「吸血鬼と100年の恋」待望の新作&物語の原点、100年前の真実!!
若き巫女と吸血鬼の出会いと別れの物語
◆オープニング
「大人しくしろ。命までは奪わない。」
女を背後から押さえつけて私は言った。
細い肩が震えている。
すまない。だが、少しの辛抱だ…。
白い首。薄い皮膚の下に秘められている赤い血潮に、喉が鳴る。
久方ぶりの"食事"だ…。
*****
[ご案内：1]
この物語は「吸血鬼と100年の恋」のお話より"100年前の設定"であり、「吸血鬼と100年の恋」のネタバレを含みます。
当アプリ単体でもお楽しみ頂けますが、先に「吸血鬼と100年の恋」をクリアすると理解が深まりよりお楽しみ頂けます。
[ご案内：2]
この物語は日本で作られた"創作ストーリー"の翻訳版です。
登場するキャラクター・建物・地名等は創作されたものであり、実在のものではありません。
また時代考証はしておりません。
あくまで"現代的な演出"や"ファンタジー"としてお楽しみください。
*****
これは、西洋の吸血鬼と日本の神社の巫女の不思議な物語。
異文化の吸血鬼が、天狗や九尾の狐たちなど、
日本の妖怪、物の怪、八百万(やおよろず)の神々と交錯する。
*****
・春枝(巫女)
偉大な父の存在に委縮し
自分でも気づかない内に心を閉ざした一人の乙女。
子供の頃は妖怪が友達だった。
・ジェラルド(ヴィンパイア)
日本の神社に迷い込んだ異国の物の怪(吸血鬼)。
クールなイケメンで、意外と世話焼き。
「吸血鬼と100年の恋」では手のひらサイズで登場。
乙女の血が大好物だが、なぜかいつもありつけない。